特許情報詳細
生体適合性材料、医療用具及び医療用具の使用方法
出願日 | 2011年12月09日 |
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出願番号/公開番号 | 特願2011-270727 / 特開2013-121430 |
発明者名 | 田中敬二 他 |
出願人(権利者) | 九州大学 山形大学 |
特許番号 | |
技術分野 |
ナノテク・材料 |
明細書へのリンク | 生体適合性材料、医療用具及び医療用具の使用方法 |
発明概要へのリンク |
目的
PMEAはガラス転移温度が室温以下であるため、単独でのコーティング特性が十分ではない。本技術は、PMEAを他の高分子と複合化・熱処理することで、従来のPMEA単独表面と比較して、より高い水中安定性、および同等以上の血液適合性を示す表面を作製できる。
効果
抗血栓性付与を目的とする人工心肺装置材料の表面コーティング、抗血栓性を有する人工血管材料の表面コーティング剤、人工血管のバルク材料、医療器具・医療施設建材へのコーティングによる院内感染の主要因子であるバイオフィルム形成の抑制などに適用できる。
概要
ポリマーブレンド中のPMEAを所定の割合にすることによって、抗血栓性が純粋なPMEAよりも優れることを、明らかにした。更に、当該ポリマーブレンドによる薄膜を使用前に水に暴露することで、薄膜表面の抗血栓性がより向上することを見出した。これにより、抗血栓性に優れた生体適合性材料、医療用具及び生体適合性材料の使用方法を提供し、熱処理により、高分子・金属等広範な材料の表面コーティングが可能である。また、水道施設(台所、浴槽、貯水槽、水道管など)におけるヌメリ発生を抑制することができる塗装材として応用できるほか、水棲生物の付着を抑制する船底塗装材などに応用できる。