特許情報詳細
プロモ化ポルフィセン誘導体及びそれを含有する光線力学治療剤
出願日 | 2007年08月23日 |
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出願番号/公開番号 | 特願2007-216934 / 特開2009-051737 |
発明者名 | 久枝良雄 他 |
出願人(権利者) | 九州大学 |
特許番号 | 第5190865号 |
技術分野 |
ライフサイエンス 化学・薬品 |
明細書へのリンク | プロモ化ポルフィセン誘導体及びそれを含有する光線力学治療剤 |
発明概要へのリンク | プロモ化ポルフィセン誘導体.pdf |
目的
一重項酸素を活性種として種々の分野に応用するためには、光増感物質として安定で高い量子収率で一重項酸素を発生し、加えて可視部の光吸収が大きい化合物が望まれる。中でも高い量子収率で一重項酸素を発生することが重要である。
効果
ジブロモ化体をパラジウム錯体化した化合物は、高い量子収率(ほぼ100%)で一重項酸素を生成し、光線力学療法(PDT)に用いる光線力学治療剤、汚水等環境浄化のための有害有機物分解・除去剤、物質変換のための有機合成触媒などの分野で有用である。
概要
テトラノルマルプロピルポルフィセンをブロモ化することにより得られたモノブロモ化及びジブロモ化ポルフィンセン誘導体(3-ブロモ化体及び3,18-ジブロモ化体)は、既存のポルフィリン誘導体や、原料テトラノルマルプロピルポルフィセンと比較して、非常に高い量子収率で一重項酸素を生成し、光増感反応における触媒活性が高く、一重項酸素や光に対しても安定である。更に、ジブロモ化体をパラジウム錯体化した化合物は、更に高い量子収率(ほぼ100%)で一重項酸素を生成した。