特許情報詳細
新規DNAポリメラーゼ
出願日 | 2012年07月12日 |
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出願番号/公開番号 | 特願2013-523991 / WO2013/008898 |
発明者名 | 石野良純 他 |
出願人(権利者) | 九州大学 |
特許番号 | |
技術分野 |
ライフサイエンス |
明細書へのリンク | 新規DNAポリメラーゼ |
発明概要へのリンク |
目的
PCRでは、便利で使い易く、信頼性のあるDNAポリメラーゼが望まれ、また鋳型や、伸長性、迅速性、正確性等の目的に応じ、種々のDNAを適切に増幅することができる様々なDNAポリメラーゼの提供が望まれている。本発明は、種々の新規なDNAポリメラーゼに関するもので、特にPCRのために有用である。
効果
Taqポリメラーゼの一部を改変することによって、本来のDNAポリメラーゼとしての活性を保ったまま、実用的な逆転写活性を付与することに成功した。新規酵素を利用することによって、より迅速な逆転写PCR(RT-PCR)の実用化が期待される。
概要
配列番号:12のアミノ酸配列において、651番のアルギニンを、側鎖が負電荷を有するアミノ酸、好ましくはアスパラギン酸又はグルタミン酸、より好ましくはグルタミン酸に置換したアミノ酸配列からなる、DNAポリメラーゼ; 配列番号:14のアミノ酸配列において、653番のプロリンを、側鎖が負電荷を有するアミノ酸、好ましくはアスパラギン酸又はグルタミン酸、より好ましくはグルタミン酸に置換したアミノ酸配列からなる、DNAポリメラーゼを提供する。RNAを鋳型とするヌクレオチド取り込みアッセイによる逆転写活性を測定したところ、野生型のTthポリメラーゼに比べて1.4倍の逆転写活性を有する変異型Taqポリメラーゼ(Taq R651E)、また1.7倍の逆転写活性を有する変異型Tthポリメラーゼ(Tth P653E)を見出した。