特許情報詳細
高温膨潤型ゲル及びそれを調製するためのポリマー
出願日 | 2012年12月27日 |
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出願番号/公開番号 | 特願2012-285042 / 特開2014-125601 |
発明者名 | 嶋田直彦 他 |
出願人(権利者) | 九州大学 |
特許番号 | |
技術分野 |
ライフサイエンス |
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目的
生理学的条件で温度に応答して低温収縮/高温膨潤挙動を示すポリマーゲルに対する期待も高まっている。そこで、生理学的条件で温度に応答して低温収縮/高温膨潤挙動を示す高温膨潤型ゲル及びその調製方法を提供することを目的とする。
効果
本発明の高温膨潤型ヒドロゲルは温度上昇に伴って膨潤することから、ヒドロゲルによれば低温条件下の収縮状態にて保持させておいた薬物を、温度上昇による膨潤に伴って放出することが可能となる(温度コントロールによる薬物リリース)。また、高温膨潤型ヒドロゲルは、温度変化によって体積(容積)をコントロールできることから、マイクロ流路の弁として使用すれば、温度コントロールによって弁の開閉が可能となる。
概要
以前に自ら開発したウレイド基を有する高温溶解型(UCST型)温度感応性高分子化合物を検討していたところ、温度感応性高分子化合物をアミノ基と反応する架橋剤を用いて架橋するか、あるいは架橋性モノマーで処理した後に光照射して架橋することで、生理学的条件で、温度に可逆的に応答して低温条件下では収縮挙動、高温条件下では膨潤挙動を示すゲルが調製できることを見出した。高温溶解型のヒドロゲルは初めてであり、その膨潤収縮挙動は素早く応答し、ヒステリシスもないゲルである。