特許情報詳細
魚類の発音を用いた化学物質の毒性評価
出願日 | 2008年06月24日 |
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出願番号/公開番号 | 特願2008-164157 / 特開2010-008056 |
発明者名 | 姜 益俊 他 |
出願人(権利者) | 九州大学 |
特許番号 | 第5419127号 |
技術分野 |
環境・エネルギー |
明細書へのリンク | 魚類の発音を用いた化学物質の毒性評価 |
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目的
魚類を用いて水性環境等の水質をモニタリング(連続監視)するための方法に関する。水質要因に影響を受けにくい新たなバイオモニタリングの手法として、魚類が発する音に着目し、その発音の変化を用いて水中の化学物質の毒性を評価するものである。
効果
水の濁度や色度が高い場合にも解析可能な毒性評価方法を提供する。このモニタリング手法は、河川、湖沼、ダム又は海等の水環境に広く活用でき、水道原水、地下水等の水質モニタリングに適用できる。更に処理後の工場排水等に含まれる有害な化学物質の評価にも適用できる。
概要
被検水が通過する飼育環境におかれた魚類の発するパルス音を、所定の時間観測し、2回以上の連続したパルス音を含む発音セットにおける、一のパルス音から次のパルス音までの時間間隔の変化、所定の時間内のパルス音の回数の変化、又は所定の時間内の発音セットの頻度の変化のいずれかを算出することを含む、被検水の水質のモニタリング方法を提供する。2回以上の連続したパルス音を含む発音セットにおける、一のパルス音から次のパルス音までの時間間隔(T)の変化を算出することによる場合、時間間隔(T)が、予め測定しておいた通常の時間間隔(T0)よりも長くなったときに被検水が有害であると判定する。本発明に用いる魚類の好適な例は、メダカ(Oryzaislatipes)である。