特許情報詳細
超分子複合体、発光体、および有機化合物検出用のセンサー素子
出願日 | 2014年03月07日 |
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出願番号/公開番号 | PCT/JP2014/056070 / WO2014/136972 |
発明者名 | 小野利和 他 |
出願人(権利者) | 九州大学 |
特許番号 | |
技術分野 |
化学・薬品 ナノテク・材料 |
明細書へのリンク | 超分子複合体、発光体、および有機化合物検出用のセンサー素子 |
発明概要へのリンク |
目的
重金属を用いることなく、更には簡単な操作により、複数の構成成分から形成される優れた発光特性を有する超分子複合体、超分子複合体を含む発光体、及び有機化合物からなる溶媒分子の種類を検出するためのセンサー素子を提供する。
効果
電子不足なπ共役ルイス塩基と嵩高いルイス酸と芳香族分子溶媒を混ぜるだけで超分子複合体を形成、超分子複合体は溶媒を含む包接結晶を形成し、芳香族分子溶媒の種類により7色(紫、藍、青、緑、黄、橙、赤)の発光を示す。有機発光材料 ・照明材料 ・表示材料 ・VOC(揮発性有機化合物)応答性センサー ・有機化合物応答性センサー等に適用可能である。
概要
窒素原子(N)間とホウ素原子(B)間に働く強い分子間相互作用による配位結合(窒素–ホウ素結合:N–B 結合)に着目したところ、分子相互作用を活用することによって、固体状態で優れた発光特性を発揮する超分子複合体(包接結晶ともいう)を見出した。芳香族イミド化合物または芳香族ジイミド化合物からなるルイス塩基(ホスト分子;電子受容体)と、3級ホウ素化合物からなるルイス酸と、置換されていてもよいベンゼン、ナフタレン、アントラセン、またはピレンからなる溶媒分子(ゲスト分子;電子供与体)とから構成され、ルイス塩基に含まれる窒素原子とルイス酸に含まれるホウ素原子とが配位結合して構成されていることを特徴とする超分子複合体が提供される。